頸椎椎間板ヘルニア 幹細胞治療 80代女性
公開日:2025.04.20動かなかった右手に力がつき、自分で食事できるまでに回復!
こちらの患者様は、1年半前からの四肢の筋力低下で受診していただきました。
脊椎専門病院でMRI検査を受け、頸椎椎間板ヘルニアと診断されました。ご高齢であることと、糖尿病や心臓のご病気のため、手術はリスクが高いと判断、回避されたそうです。
代わりにステロイドの点滴、内服投与を受けましたが、徐々に症状が進行していって自力での歩行は不能となり、車椅子生活になってしまいました。さらに、効き手である右手も動かなくなり、自分で食事もできなくなってしまいました。
だんだんと動けなくなっていく患者様の姿を、見るに見かねたご家族に連れられ、当院を受診されました。
【治療前の状態】
- 1年半前から四肢の筋力低下
- 脊椎専門病院で頸椎椎間板ヘルニアと診断
- 自力での歩行ができなくなり車椅子生活
- 効き手である右手も動かなくなった
頸椎椎間板ヘルニアと従来の治療法の限界
当院では、手術をして神経の物理的圧迫を取り除いたにも関わらず、残存したしびれや痛み、筋力低下、膀胱直腸障害などに対して、幹細胞治療を希望する患者様が、圧倒的に多いです。神経が物理的に圧迫されたままの状態で、幹細胞を投与しても、効果が不十分であったり、一時的であることが懸念されます。
しかしながら、当院では、これまで10,000例以上の臨床経験を積み重ねてきた中で、手術を受ける前の患者様にも、幹細胞投与を行い、症状の改善を認めた例も経験しています。
当院の幹細胞治療の特徴
当院の幹細胞治療が効果的である理由は:
- 冷凍せずに培養した高活性の幹細胞:生存率96%以上の生き生きとした脂肪由来の幹細胞を使用
- 独自の分離シート:高品質な幹細胞を厳選するための独自技術を採用
- 脊髄腔内ダイレクト注射法:脊髄腔内に直接幹細胞を届ける独自の投与法
- 無添加培養:牛の血液を使わない安全性の高い培養方法
通常は、脊髄損傷の幹細胞治療は、点滴による静脈注射です。しかし、血管に入った幹細胞は、全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は、少なくなってしまいます。損傷した脊髄細胞へ、より多くの幹細胞を届け、修復を促したいとの思いから、当院では「脊髄腔内ダイレクト注射法」も行っています。
脊髄のくも膜下に幹細胞を注射で投与すると、投与された幹細胞は髄液の中に入り、髄液は脊髄の中で還流しているので脊髄損傷部位に直接大量の幹細胞が届きます。この投与方法だと、幹細胞の静脈注射よりも、ホーミング効果を期待できます。
また、独自の高度培養技術と、適切な手続きにより、点滴での2億個投与も提供しています。臨床経験から、より多くの幹細胞数での投与が効果的であることが確認されており、1億個を2回に分けて投与するより、2億個を一度に投与する方が効果的であることが明らかになっています。
リペアセルクリニックは「頚・腰椎ヘルニア」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。
MRI所見
MRIにて、頚椎が神経を挟み込んで、圧迫していることを確認しました。
<治療内容>脊髄腔内に直接2500万個細胞を計3回、点滴で1億個細胞を1回投与
こちらの患者様には、脊髄内に2500万細胞の投与を計3回、静脈点滴で1億個細胞を1回投与する治療計画を立てました。
治療経過と変化
初回の投与後翌日から、効果がさっそく現れました。右手の指が動かせなかったのが動かせるようになったのです。さらに1か月後には右手に力がつき、今までは食べさせてもらっていた食事が、スプーンを使えばご自分で可能となりました。
患者様からは「悪くなる一方だった症状が、改善の方向に向かったのでうれしいです。」と喜んでいただけました。あと2回の幹細胞投与が残っているので、さらに症状がよくなることと思われます。
再生医療の未来
当院では、脂肪由来の幹細胞を選択しています。その理由は、脂肪幹細胞であれば、下腹部から1㎝ほどの傷で米粒2~3粒程度の脂肪採取を採取するだけで済み、患者様への負担が最小限であるからです。特にご高齢の方や、脳卒中・脊髄損傷の患者様には適しています。
今後は、この再生医療が手術にとって代わる治療として、世に広まることを願っています。頸椎椎間板ヘルニアでお悩みの方、特に手術リスクの高い方は、ぜひ当院の幹細胞治療をご検討ください。
<治療費>
幹細胞 硬膜内注射と点滴1億個(1回)
462万円(税込)
<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。
※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。
ヘルニアの再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓
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再生医療医師監修:坂本貞範