頚椎症性脊髄症 幹細胞治療 60代男性
公開日:2025.03.07右肩が上げやすくなり、四肢のこわばりも改善、術後の首の痛みも和らいだ!
この患者様は、手足のこわばりと動きにくさで来院されました。
症状は20年前から始まり、最初は軽い手足のしびれやこわばりでしたが、だんだん悪くなって、動きにくさや歩きにくさが出てきました。7年前に「頚椎症性脊髄症」という首の病気と診断され、首の手術を受けられました。残念ながら、手術後も症状はよくなりませんでしたが、7年間は症状が進まずに、現状を維持していました。
しかし最近、手のしびれが悪化してきたため、これ以上悪くならないかと心配になり、再生医療を求めて来院されました。
今の保険診療では、一度手術をしても、回復しなかった神経に対し、健全の状態に戻す治療法はありません。また、この患者様のように、神経の圧迫は取れているのに、年齢とともに後遺症が悪化するのを、止めるような治療法もないのです。こういった場合の唯一の治療法は「幹細胞治療」になります。
私たちは長年、脊椎手術後も後遺症に悩む多くの患者様に、幹細胞治療を行い、神経の回復に成功してきました。
私たちの治療成績が良い理由は、2つあります。1つ目は、冷凍保存しないため、再生能力や生存力の強い幹細胞を使用していること。2つ目は、画期的な投与方法「脊髄腔内ダイレクト注射」を行っていることです。
脊髄や脳神経の再生医療では、骨髄から幹細胞を取ることもありますが、骨髄由来の幹細胞は、多くの数量まで増殖させることが難しいのです。しかし、私たちは脂肪から幹細胞を取り出します。脂肪由来の幹細胞は培養がしやすく、最大2億個までの増殖が可能です。また、骨髄から幹細胞を取り出す時は、体へ大きな負担がかかりますが、脂肪の場合は、下腹部から小さな傷で採取ができるので、体への負担が少ないのです。
近年では、脂肪からの幹細胞治療の方が、治療の成績が高いという研究報告もされています。また、通常の治療では、点滴で幹細胞を入れますが、この方法では、幹細胞が全身の血管をめぐるため、損傷部分に届く量が少なくなります。そこで、当院では、国内でほとんど行われていない「脊髄腔内ダイレクト注射」という画期的な方法を採用しています。これは、手術をする際の腰椎麻酔と同じように、針を脊髄まで入れて、直接幹細胞を投与します。脊髄の中では、髄液が還流していますので、その流れに乗って幹細胞が損傷部位まで届きます。
当院では、高い技術力と豊富な経験を持つ再生医療のエキスパートたちが、10,000症例以上の実績に基づく独自の培養技術で、確実な治療効果を実現します。
リペアセルクリニックは「脊髄損傷」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。
MRI所見
MRI検査で脊髄の狭窄・損傷を確認しました。
<治療効果>脊髄内に直接2500万個細胞を計3回投与
この患者様には3回に分けて、1回に2500万個の細胞を投与しました。
1回目の治療後すぐに右肩が上げやすくなり、2回目からは四肢のこわばりが改善しました。さらに、手術後の首の痛みも和らいだと喜んでいただけました。
手術をしてもほとんど症状の改善がなく、むしろ術後7年が経過して悪化してきたにも関わらずさまざまな反応が現れたことに、私たちも改めて「脊髄腔内ダイレクト注射」の威力に驚かされました。
<治療費>
幹細胞 投与回数(1回)
242万円(税込)
<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。
※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。
再生医療医師監修:坂本貞範