変形性膝関節症と半月板損傷の幹細胞治療 60代男性
公開日:2020.12.1710年前より痛みあり関節鏡の手術もしたが…
この方はマラソンやテニスをするなど、よく膝を使っていました。やく10年前から痛みが出現し、7年前に右膝半月板損傷の関節鏡の手術を行う。そして、5年前には左膝半月板損傷の関節鏡の手術をされています。
その後は痛みはマシになっていましたが、徐々に痛み増強し近くの整形外科でレントゲンを撮ると軟骨が少なくなっており人工関節の手術を勧められました。まだテニスはしたいのでできるだけ自分の関節で運動したいと思い、当院を探して来院されました。
半月板損傷と変形性膝関節症認める
レントゲン上では両膝の内側の軟骨がすり減り関節の隙間が狭くなっています。左膝のほうが症状は進んでいます。MRIでは後ろ側の半月板が水平断裂しているのが分かります。
スポーツ選手に多いのが半月板損傷ですが、関節鏡の手術をした場合どうしても損傷した半月板を切り取らないといけません。そうするとクッションの役目をする半月板がなくなることで次に軟骨がすり減りやすくなります。そうなると数年後には必ず変形性膝関節症になってしまうのです。
今までの医療では、半月板損傷になると関節鏡で半月板を取り除くしか方法はありませんでした。たとえ縫合したとしても再発率高いのが難点でした。
しかし、再生医療の登場で半月板損傷でも、半月板を切り取らず、手術もなく再生させることができるようになりました。そうすることで、変形性膝関節症への進行を防ぐことができます。
両膝に2500万個ずつ1回の幹細胞投与
両膝に2500万個の幹細胞を投与等しました。幹細胞の数としては、国内平均の2倍以上は入っています。さらに冷蔵せずに生き生きした幹細胞を投与することでさらに治療効果を高めました。
投与して3ヶ月経過して、痛みは10分の1に低下する。その間は当院指導の筋力トレーニングをしっかりとしていただきました。
今後も軟骨は再生し続けてさらに痛みは軽快していくと思われます。好きなテニスを思い存分できる日が早く訪れることを願っています。
<治療費>
・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 )
投与回数( 1回 )132万円( 税込 )
・PRP治療 16.5万円( 税込 )
<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。
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監修:院長 坂本貞範