症例紹介case introduction

紹介している症例は一部の患者様で、掲載以外の症例も多数ございます

脳出血 幹細胞治療 50代女性

公開日:2025.03.16

「10年経った脳出血後遺症も改善する可能性」

10年前の脳出血から、懸命にリハビリを続けてこられた、50代女性の症例をご紹介します。

家事中に突然足がもつれて倒れ、救急車内で意識を失うという、重篤な状態で病院に搬送された患者様。幸い、適切な処置が行われ、1週間後に意識は回復しましたが、目覚めた時には、右半身がしびれて動かない状態でした。

その後10年間、懸命にリハビリを続けられた結果、自宅内は杖での歩行が、外出は電動車椅子で可能になるまで回復されました。しかし、右足首には装具が必要で、筋力低下により右肩は亜脱臼し、右半身のしびれは発症当時と変わらず、時に呂律が回らなくなるなど、様々な後遺症に悩まされていました。「この状態からもう少し改善できないか」—その思いで新たな治療法を探され、当院の再生医療を選ばれました。

近年、幹細胞治療により、脳卒中後遺症が改善した症例報告が増えています。さらに重要なのは、脆弱化した血管を修復し、再出血予防にも効果が期待できる点です。脳出血の再発率は、1年以内に25%、5年以内に50%、10年以内に55%と、非常に高率。後遺症改善と再発予防の両面から、患者様の生活の質を向上できる可能性があります。

当院では、早くから脳卒中後の幹細胞治療に取り組んできました。特に注目いただきたいのは、脂肪由来幹細胞を大量に投与する独自の方法です。神経再生には、骨髄由来幹細胞が適しているとも言われますが、大量培養が難しく、採取時の患者様への負担も大きい。より多くの神経細胞を再生するには、大量の脂肪由来幹細胞投与が有効と考えています。

また、私たちは「ホーミング効果」を最大限に引き出すため、冷凍保存せずに毎回新たに培養した生存率95%以上の新鮮な細胞細胞を使用しています。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が、損傷部位から出されるシグナルを感知して、自動的に集まり、修復する能力のことです。

再生医療分野で、10,000症例以上の臨床経験を持つ当院では、長年の研究から、1回あたりの細胞投与量が多いほど治療効果が高いことがわかっています。特に、1億個の細胞を2回に分けて投与するよりも、2億個を1回で投与する方が効果的であり、神経再生においては十分な量の活性の高い細胞が決定的に重要なのです。

リペアセルクリニックは「脳卒中」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。痺れ・痛み・後遺症 脳卒中の再生医療

 

 

 MRI所見

脳出血 幹細胞治療

MRI検査では、左視床に出血部位を確認しました。

 

<治療効果>2億個細胞を計3回投与

この患者様には、2億個の細胞を3回点滴投与しました。

この、大量かつ高品質な細胞投与により、3回目の治療後、「右半身に力が入りやすくなった」「右手が使いやすくなった」「亜脱臼していた右肩が挙上しやすくなった」「右足の感覚が戻ってきた」「首や股関節の拘縮が改善した」「歩幅が大きくなった」「料理する時間が長くなった」など、日常生活の質を高める多くの改善が見られました。

発症から10年経過していても、適切な幹細胞治療で改善が見られるというこの症例は、多くの方に希望をもたらすものです。ただし、早期治療ほど効果は高いため、脳卒中後遺症でお悩みの方は、できるだけ早くご相談いただければと思います。

 

脳出血 幹細胞治療

脳出血 幹細胞治療

患者様に投与後の症状の変化を記録していただきました。

 

<治療費>  
幹細胞点滴 投与回数(1回)
242万円(税込) 
<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。

 

脳卒中の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓

脳卒中は手術しなくても治療できる時代です。

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再生医療医師監修:坂本貞範

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