症例紹介case introduction

紹介している症例は一部の患者様で、掲載以外の症例も多数ございます

急に股関節が痛くなる 70代女性

公開日:2021.09.05

1年前から急に痛くなり、変形性股関節症を発症も・・・さらに

特に原因もなく、急に1年前から右股関節の痛みが出現し変形性股関節症と診断され当院に来院されました。最近では右膝の痛みも出現しているということでレントゲンをとると変形性膝関節症を認めました。

痛い股関節側の膝関節の外側が痛いと言われる方が多くみられますが、この場合は変形性膝関節症によるものと、膝の外側の筋腱炎の時があります。

変形性股関節症の症状の出方や経過には様々な種類があります。時には腰椎椎間板ヘルニアの坐骨神経痛とよく似た症例も見られます。このような鑑別しにくい例はレントゲンでは股関節の変化がわかりにくい変形初期によく生じます。

症状の出方も、徐々に痛みが出る場合と急激に痛みが出る場合があります。そして、痛みが出た時にレントゲンをとるとすでに変形が末期になっている場合もあります。ほぼ前兆がないのに股関節が痛くなってレントゲンを撮ると末期になっている例です。

ここで注意しないといけないのは、急性破壊性股関節症です。急激な変形を伴い片側性が多いと言われています。もちろん原因はまだわかっておりません。

変形性股関節症の再生医療において、全ての症例が良い適応とは限りません。もちろん、変形の初期や中期なら治療成績は高くなります。しかし末期の変形ですと、骨頭の変形の仕方やレントゲンでの骨の状況、MRIでの状況である程度の幹細胞治療の予測はできます。現時点で当院では600例以上の股関節の幹細胞治療の症例経験をもとに治療を判断しております。

レントゲン所見

変形性膝関節症と変形性股関節症に対する幹細胞治療

 

<治療効果>関節に幹細胞5000万個を2回投与+PRP

当院独自の冷凍しない方法で培養した幹細胞を右股関節と右膝に投与して,約2ヶ月目で幹細胞治療をする前の10分の2ほどの痛みの軽減を認めました。今後も筋力トレーニングとストレッチすることで状態は改善して行くと思われます。

 

<治療費>
・関節1部位  幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 
 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )
・PRP治療  16.5万円( 税込 )
<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

 

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監修:院長 坂本貞範

 

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