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頸椎・腰椎ヘルニア・脊髄症・狭窄症に対する脊髄内幹細胞投与を130症例して思うこと

頸椎・腰椎ヘルニア・脊髄症・狭窄症に対する脊髄内幹細胞投与を130症例して思うこと

国内でもほとんど認可されていない脊髄内への幹細胞投与。腰部から針を使って硬膜内に幹細胞を届けます。怪我や事故で脊髄損傷した方や頸椎ヘルニアや腰椎ヘルニア、頚椎症性脊髄症、腰部脊柱管狭窄症の手術をしても症状が変わらなかったり、症状が逆に強くなっている方が多く来院されます。

ヘルニアや狭窄症の手術をしても症状が改善されなければ、痺れどめや痛み止めでなんとか様子を見るしかありません。筋力低下が戻らなかったり逆に筋力低下しても今の保険診療内では回復させることは困難となります。私も病院勤務時代、手術前の説明としてヘルニアや狭窄症の手術をしても痺れや筋力低下が後遺症として残る可能性がありますとよく言っていました。ただ、手術しないでおくとさらに悪化するためどうしても手術は必要となることはあります。ただ、手術する際には脊髄神経をどうしても触れなければいけません。ですから、医師であっても術後の予期しない症状が出ることもあるのです。

あと手術後に術部から出血が出て血腫となりそれが神経に圧迫して、手術以前よりも下肢の筋力がかなり低下した患者さんもいました。術後の合併症として感染や術部の出血による脊髄の圧迫などがあります。血腫ができたときは緊急手術となります。この患者さんも手術後に血腫ができたため再度手術となりました。しかし、神経損傷という後遺症が残りました。そんな中で当院を知って遠い北海道から来院されました。もちろん、再生医療すれば皆さんが100%完全回復というわけではありません。しかし、多くの患者さんで神経の回復が見られます。それも症状が完全に回復する例が多数見られました。

私自身も、この幹細胞治療に出会って、保険診療時代にはできなかったことがたくさん実現できるのを目の当たりにしていつも驚いています。再生医療といっても、幹細胞をいかに生き生きと培養するかによってかなり治療成績は変わってきます。関節の痛みに関してはそれが如実に現れます。他院で再生医療をしたけど効果がなく、当院の冷凍せず培養する国内でも珍しい方法での幹細胞治療を受けて痛みが激減される方も多くおられます。

もっと再生医療を普及するためにも、そして少しでお悩みが取れるように、肝となる幹細胞の培養を広く知っていただく努力は今後もしていきたいと思います。

 

再生医療医師監修:坂本貞範

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