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クローン病の食事・食生活|症状に応じた注意点や食べてはいけないもの一覧を解説

クローン病の食事・食生活|症状に応じた注意点や食べてはいけないもの一覧を解説
公開日: 2026.07.31

クローン病と診断され、「毎日の食事で何を食べていいのかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

栄養バランスを意識した食事は、クローン病の症状をコントロールし、健康的な生活を送るための重要な役割を担っています。

一方で、腸に負担をかける食べ物を摂ってしまうと、腹痛や下痢などのつらい症状を悪化させる原因となるため注意が必要です。

本記事では、クローン病における食事の基本ポイントや、症状に応じた注意点、避けるべき食品の一覧について詳しく解説します。

毎日の食事にお悩みの方は、ぜひ本記事を参考に、腸に優しい食生活を意識してみてください。

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クローン病における食事・食生活のポイント

クローン病の食事では、消化管への負担を抑えつつ、必要な栄養をしっかりと補給することが重要です。

本章では、クローン病を悪化させないための食事・食生活のポイントについて解説します。

毎日の食卓でどのような点に気をつければ良いのか、具体的な工夫や考え方について詳しく見ていきましょう。

低脂肪・低残渣・高エネルギーを意識する

クローン病の食事療法において基本となるのが、低脂肪・低残渣(ていざんさ)・高エネルギーの3つを意識することです。
※消化管で消化されずに腸の中に残りカスとして残りやすい成分の少ない食事

脂肪分の多い食事は、腸管を刺激して炎症や下痢の原因となるため控えましょう。

また、ごぼうやキノコなどの食物繊維が多く、消化されにくい食材も腸に負担をかけるためできるだけ避けるのが無難です。

一方で、クローン病の患者さまは栄養の吸収力が低下しやすいため、エネルギーはしっかりと補給しなければなりません。

消化に良いうどんや白身魚を中心にカロリーを摂取するのがおすすめです。

負担の少ない食べ方を意識する

食材の選び方だけでなく、腸に負担をかけないための調理法や食べ方の工夫を取り入れることも大切です。

消化に良い食材であっても、硬いまま飲み込んだり一度に大量に食べたりすると、腸管へのダメージにつながります。

まずは食材を細かく刻み、じっくりと煮込んだり茹でたりして、できるだけ柔らかく調理することを心がけてください。

また、食事の際は一口ごとにしっかりと噛み、時間をかけてゆっくりと味わいながら食べる習慣を身につけましょう。

一度にたくさん食べられない場合は、1回の食事量を減らして1日4〜5回に分けて食べる方法も効果的です。

クローン病の症状に応じた食事の注意点

クローン病の食事は、「活動期」と「寛解期」の症状の波に合わせて内容を柔軟に変える必要があります。

本章では、クローン病の症状に応じた食事の注意点について解説します。

それぞれのタイミングで、どのような食事の摂り方が適しているのか詳しく見ていきましょう。

活動期(症状が強いとき)

腹痛や下痢などの症状が強く出ている「活動期」は、何よりも腸を休ませることが優先となります。

腸の炎症が激しい場合は食事を一旦中止し、点滴や専用の栄養剤による栄養補給に切り替えることも少なくありません。

口から食事を摂れる場合でも、おかゆやよく煮込んだうどんなど、消化が良くて腸を刺激しないメニューを中心にしましょう。

無理に食事を摂ろうとせず、主治医の指示に従って腸管の安静を第一に考えた対応を心がけてください。

寛解期(症状が落ち着いているとき)

炎症が治まり症状が落ち着いている「寛解期」は、活動期と比べて幅広いものを食べられる時期です。

完全に治ったわけではないため、基本となる低脂肪・低残渣・高エネルギーは引き続き守る必要があります。

ご自身の体調を見ながら、豆腐や白身魚、柔らかく煮た野菜などを少しずつメニューに加え、栄養バランスの取れた食事を心がけてください。

ただし、症状が安定しているからといって、油っこい食事や刺激の強い料理を急に食べると、再び活動期を招く恐れがあります。

日々の体調や便の状態をしっかりと確認しながら、無理のない範囲で少しずつ食事のバリエーションを広げていきましょう。

クローン病で食べてはいけないもの一覧

クローン病の方に共通する「絶対に食べてはいけないもの」はありませんが、症状の悪化を防ぐためにも腸に負担をかける食品を避けた方が無難です。

本章では、クローン病の方が日常の食事において避けるべき食品について解説します。

どのような食品が腸管への刺激となってしまうのか、避けるべき具体的な理由をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

揚げ物などの脂質の多い食品

クローン病の食事において、天ぷらやトンカツなどの揚げ物や、脂身の多い肉はできるだけ避ける必要があります。

脂質を多く含む食品は消化吸収に時間がかかり、腸管に過度な負担をかけて炎症を悪化させる原因となるためです。

また、過剰な脂質は下痢を引き起こしやすく、症状が落ち着いている寛解期であっても摂取量には注意しなければなりません。

バターを多く使う洋菓子やスナック菓子にも脂質が多く含まれるため、日常的な間食にも気を配ることが大切です。

ピーナッツや大豆などの豆類

健康に良いイメージがある豆類ですが、クローン病の患者さまにとっては消化が悪く腸に負担をかける食品に分類されます。

特にピーナッツや大豆(煮豆など)には、腸管を刺激しやすい不溶性食物繊維が豊富に含まれており、腹痛やガスの原因となります。

また、ピーナッツなど脂質を多く含む種類の豆もあるため、活動期には症状を悪化させるリスクが高く注意が必要です。

大豆製品を食べる場合は、そのままの豆ではなく、消化に優れている豆腐や豆乳などを選ぶように心がけてください。

唐辛子などの刺激物

腸の粘膜を直接刺激して炎症を強めてしまうため、唐辛子やカレー粉などの香辛料は避けるべき食品の代表例です。

これらの刺激物は腸の蠕動(ぜんどう)運動を過剰に活発にしてしまい、激しい腹痛や下痢を引き起こす大きな原因となります。

わさびやからしといった調味料や、塩分の強い濃い味付けの料理なども、消化管へのダメージとなるため控えるのが無難です。

食事の味付けに変化を持たせたい場合は、刺激の強いスパイスではなく、少量のハーブやだしの旨味を活用しましょう。

アルコールや炭酸飲料

アルコール類は腸の粘膜を傷つけて炎症を悪化させるだけでなく、下痢を誘発しやすいためクローン病では禁忌といえます。

また、ビールやコーラなどの炭酸飲料も、胃や腸の内部にガスを発生させ、お腹の張りや痛みを引き起こす可能性があるため避けてください。

冷たい飲み物自体が腸の蠕動(ぜんどう)運動を刺激するため、氷を入れたジュースなどの飲みすぎにも十分に注意が必要です。

水分補給を行う際は、常温の麦茶や白湯など、胃腸に優しく刺激のない飲み物を少しずつ飲むように心がけましょう。

牛乳やチーズなどの乳製品

クローン病では、牛乳やチーズなどの乳製品を摂取すると、お腹の不調や下痢を引き起こしやすくなるため注意が必要です。

日本人は乳製品に含まれる乳糖をうまく消化できない体質の方が多く、腸に負担をかけてガスや腹痛の原因となります。

また、チーズや生クリームなどには脂質も多く含まれているため、腸の炎症を悪化させるリスクも高まってしまいます。

もしカルシウム不足が気になる場合は、乳製品に頼らず、小魚やほうれん草などの他の食材から補いましょう。

クローン病の食事・食生活は症状に応じた工夫が必要

クローン病の食事は、低脂肪・低残渣・高エネルギーを基本とし、症状の波に合わせて柔軟に工夫することが大切です。

症状が強く現れる「活動期」には、腸の安静を優先し、消化の良いメニューを中心にして負担をかけないように過ごしましょう。

一方で症状が落ち着いている「寛解期」には、体調を見ながら少しずつ食事のバリエーションを広げていくことが可能です。

脂っこいものや刺激物など腸を刺激する食品は避けつつ、調理法や食べ方を工夫して必要な栄養をしっかりと補いましょう。

ご自身の体調や便の状態を日々チェックしながら、無理のない範囲で腸に優しい豊かな食生活を見つけていってください。

なお、クローン病の症状には、自己細胞を用いた「再生医療」による治療も選択肢の一つです。

当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しております。ぜひご相談ください。

監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長