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三叉神経痛に漢方薬は効く?代表的な種類と選び方、注意点を医師が解説
三叉神経痛と診断され、薬を処方されたものの、眠気やふらつきといった副作用がつらく、薬を飲み続けることに不安を感じている方も少なくありません。
こうした場合の選択肢の一つとして注目されているのが漢方薬です。
漢方薬は一人ひとりの体質に合わせて処方され、治療薬の量を抑えながら痛みをコントロールするための補助的な役割が期待できます。
ただし、漢方薬にも副作用があるため自己判断での併用は避けるべきです。顔の痛みが続く場合は、まず脳神経外科などの医療機関を受診しましょう。
本記事では、三叉神経痛に用いられる代表的な漢方薬の種類や治療薬との違い、服用時の注意点について詳しく解説します。
ご自身の体質や痛みの出方に合った治療を選ぶための参考として、ぜひ最後までご覧ください。
また、薬物療法を続けても痛みが十分に治まらない場合や、副作用によって必要な量を服用できない場合は、再生医療という選択肢もあります。
再生医療とは、患者さまの脂肪から採取した幹細胞や、血液から抽出した血小板を用いて、損傷した組織の修復を促し、症状の緩和を目指す治療法です。
再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
漢方薬は三叉神経痛の痛みを和らげる目的で使われる
三叉神経痛の治療で第一選択薬となるのは、カルバマゼピンをはじめとする抗けいれん薬です。
痛みを抑える効果が期待できる一方で、副作用が強く現れて減量や休薬が必要になるケースも少なくありません。
このような課題をサポートするために、漢方薬が検討されることがあります。
治療薬の量を減らしながら痛みをコントロールしたい場合や、副作用への対策を目的とする場合に処方されます。
漢方薬は治療薬を置き換えるものではなく、あくまで治療を支える役割として位置づけられます。
そのため、処方されている薬をご自身の判断で減らしたり中止したりせず、必ず主治医と相談しながら取り入れることが大切です。
治療薬と漢方薬の違い
治療薬と漢方薬の違いは、診断名に対して処方するか、患者さま一人ひとりの状態に合わせて処方するかという点です。
以下のように、両者は痛みへのアプローチが異なります。
| 項目 | カルバマゼピンなど | 漢方薬 |
|---|---|---|
| 治療での位置付け | 三叉神経痛の標準的な薬物療法 | 補助的に用いられることがある |
| 主な特徴 | 神経の過剰な興奮を抑える | 複数の生薬から構成され、処方ごとに作用・適応が異なる |
| 注意点 | 眠気、めまい、薬疹など | 胃の不快感、吐き気、発疹など |
※出典:日本口腔顔面痛学会雑誌
どちらか一方が優れているというものではなく、症状や体質に応じて使い分けたり、組み合わせたりすることが検討されます。
三叉神経痛に活用される漢方薬の種類
以下では、三叉神経痛に用いられる代表的な漢方薬の特徴をご紹介します。
| 漢方薬 | 適するとされる状態 |
|---|---|
| 五苓散 | むくみやすい、水分代謝の異常(水滞)がみられる |
| 桂枝加朮附湯 | 冷えると痛みが強くなる、しびれを伴う |
| 柴胡桂枝湯 | 精神的な緊張やストレスの関与が疑われる |
これらは痛みを引き起こしている背景や体質に合わせて選ばれます。
五苓散(ごれいさん)
五苓散は、体内の余分な水分を取り除く「利水作用」を持つ漢方薬です。
三叉神経痛は、神経の圧迫に伴う浮腫が関与する可能性が考えられており、五苓散の水分調節作用によって症状を緩和できる可能性が推測されています。
五苓散に鎮痛作用を持つ生薬は含まれていませんが、むくみやすい体質の方や、水分代謝の異常(水滞)がみられる方の痛みを和らげる選択肢となります。
身体がむくみやすい自覚がある方は、診察時にその点を伝えてみてください。
桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
桂枝加朮附湯は、冷えを伴う三叉神経痛の痛みに適した漢方薬です。
主薬である附子(ブシ)が身体を内側から温め、水分代謝を促すことで、血流の悪さによる冷えや神経周囲のむくみ、しびれを伴う痛みに作用します。
副作用のために十分な量を服用できない場合や、アレルギー性薬疹で服用を中止した患者さまにおいて、単独または他の治療薬との併用で良好な効果を示した症例が報告されています。
痛みが出やすい状況を記録しておくと、処方を検討する際の判断材料になるでしょう。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
柴胡桂枝湯は、精神的な緊張やストレスの関与が疑われる三叉神経痛に活用される漢方薬です。
三叉神経が傷ついたときに生じる痛覚過敏を和らげる効果が期待でき、精神的な緊張が痛みを引き起こしている場合や、抗けいれん薬の副作用を抑えたいときに選ばれます。
五苓散などの他の漢方薬と併用されるケースもあり、ストレスや神経の高ぶりが痛みに影響していると考えられる場合に適しています。
仕事や生活の緊張が強い時期に痛みが増える傾向がある方は、その経過も含めて医師に伝えてみてください。
三叉神経痛を和らげるために漢方薬を服用する際の注意点
漢方薬は自然の生薬から作られていますが、副作用がなく誰にでも使えるというわけではありません。
安全に服用を続けるために押さえておきたい2つのポイントを解説します。
市販の漢方薬と治療薬を自己判断で併用するのは避ける
すでにカルバマゼピンなどの治療薬を処方されている場合、自己判断で市販の漢方薬やサプリメントを併用するのは避けてください。
薬の組み合わせによっては、作用が強く出すぎたり、思わぬ相互作用を引き起こしたりするリスクがあるためです。
漢方薬を併用することで治療薬の量を減らせる場合もありますが、その調節には専門的な判断が欠かせません。
市販薬を試したい場合も、まずは主治医や薬剤師に相談したうえで判断しましょう。
漢方薬にも副作用のリスクがある
漢方薬を服用する際にも、副作用のリスクは存在します。
| 分類 | 主な症状 |
|---|---|
| 比較的軽度なもの | 胃の不快感、吐き気、発疹 など |
| 重大なもの | 偽アルドステロン症、薬剤性間質性肺炎、薬物性肝機能障害、腸間膜静脈硬化症 など |
※出典:一般社団法人 日本東洋医学会
漢方薬ならいくら飲んでも問題ないという認識は誤りです。
必ず用法用量を守り、飲み始めてからいつもと違う症状や体調の変化を感じた場合は、直ちに服用を中止して医療機関に相談してください。
三叉神経痛で漢方薬を使用する前に医療機関へ相談しよう
漢方薬は治療薬とは異なる視点から痛みの緩和を目指せる選択肢ですが、体質や痛みの原因を正確に見極める必要があります。
体質に合わない漢方薬を選んでしまうと、期待した効果が得られないだけでなく、副作用のリスクを高めることにもつながります。
自己判断で市販薬を選ぶのではなく、まずは脳神経外科などの専門クリニックや漢方薬局に相談し、ご自身に適した処方を受けることが大切です。
また、痛みが長く続いている場合は、再生医療という選択肢もあります。
治療について詳しく知りたい方は、リペアクリニックへご相談ください。再生医療に関する情報をもとに、ご自身に合った治療について検討できます。
監修者
圓尾 知之
Tomoyuki Maruo
医師
資格・所属学会
日本脳神経外科学会 所属
脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。




















