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リドカインテープの貼り方は?貼る場所・時間・使用時の注意点を解説

リドカインテープとは、採血や注射などの処置を行う前に皮膚へ貼り、針を刺すときの痛みを和らげる局所麻酔薬です。
貼る場所や貼付時間は、処置の内容や年齢によって医師が指示するため、自己判断で変更することはできません。
とくに「長く貼れば効きがよくなる」という誤解は、皮膚トラブルや副作用につながるおそれがあります。
本記事では、リドカインテープの正しい貼り方や貼るタイミング、はがし方、使用時の注意点について解説します。
処方された薬を安全に使うための参考として、ぜひ最後までご覧ください。
目次
リドカインテープの基本的な貼り方
リドカインテープは、医師から指示された処置予定部位の、清潔で乾いた皮膚に貼付します。
皮膚に汗や水分、クリームなどが付着していると、テープが密着せず途中ではがれてしまう原因になります。
テープが浮くと薬剤が皮膚に届かず、十分な効果が得られません。
そのため、貼る前に貼付部位を清潔にし、水分をしっかり拭き取っておくことが大切です。
貼付後は、テープの端が浮いていないか、しわが寄っていないかを確認して密着させましょう。
貼った時刻を控えておくと、はがすタイミングを間違えずに済みます。
※参照:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医療用医薬品 情報検索」
リドカインテープはどこに貼る?
リドカインテープは、痛みを軽減したい処置を行う部位に合わせて貼ります。
主な使用場面は以下のとおりです。
- 採血を行う部位(肘の内側など)
- 点滴の針を刺す部位(手の甲や前腕など)
- 注射やワクチン接種を行う部位
- 透析のシャント穿刺部位
- 皮膚の小さな処置を行う部位
どこに貼るかは、実際に処置を行う医療従事者が指示します。
ご家庭で貼ってから来院する場合は、指示された部位を正確に確認しておきましょう。
一方で、以下のような場所への使用は避けてください。
- 傷や擦り傷のある皮膚
- 湿疹やかぶれ、炎症がある部位
- 口や目の周りなどの粘膜
- 指示されていない広い範囲
傷や炎症のある皮膚では薬剤の吸収が高まり、副作用が現れやすくなる可能性があります。
リドカインテープはいつ・何時間貼る?
リドカインテープは、処置の一定時間前に貼付することで効果を発揮する薬です。
貼ってすぐに効くわけではなく、薬剤が皮膚に浸透するまでに時間が必要となります。
必要な貼付時間は、使用目的や製品、年齢によって異なるため、処方時に指示された時間を守ることが最も重要です。
ここで注意したいのが、長く貼れば効果が高まるとは限らない点です。
指示された時間を超えて貼り続けると、皮膚のかぶれや、薬剤の吸収量が増えることによる副作用のリスクが高まります。
逆に、貼付時間が短すぎると十分な効果が得られません。
「何時に貼って、何時にはがすのか」を医療従事者に確認し、その通りに使用しましょう。
リドカインテープの貼り方の手順
実際に使用する際の流れは、以下の3ステップです。
ここでは、それぞれの手順を詳しく解説します。
①貼る場所を清潔にして水分を拭き取る
まず、貼付予定部位の汗や汚れを落とし、水分をしっかり拭き取ります。
入浴直後は皮膚が湿っているため、少し時間をおいてから貼るとよいでしょう。
保湿クリームや日焼け止めが塗られている場合も、テープが密着しにくくなるため拭き取っておきます。
あわせて、貼る予定の皮膚に傷や湿疹、赤みなどの異常がないかを確認してください。
皮膚に異常がある場合は、貼らずに医師や看護師へ相談しましょう。
②フィルムをはがして指示された部位に貼る
保護フィルムをはがし、指示された部位へテープを貼り付けます。
このとき、薬剤が付いている面に必要以上に指で触れないよう注意してください。
指に薬剤が付着した状態で目や口に触れると、思わぬ症状につながる可能性があります。
貼ったあとは、テープ全体を軽く押さえて皮膚に密着させましょう。
また、決められた枚数を超えて使用しないことも重要です。
「痛みが不安だから多めに貼っておこう」という自己判断は避けてください。
枚数が増えるほど体内に吸収される薬剤の量も増え、副作用のリスクが高まります。
③処置前にテープをはがす
医師や看護師から指示されたタイミングで、テープをはがします。
はがす際は、皮膚を押さえながらゆっくりとはがすと刺激が少なくなります。
はがしたあとは、その部位に赤みやかぶれがないかを確認しましょう。
なお、使用後のテープにも薬剤が残っている場合があります。
粘着面を内側に折りたたみ、小さなお子様やペットが触れない方法で廃棄してください。
誤って口に入れると危険なため、ゴミ箱の管理にも注意が必要です。
リドカインテープを貼るときの注意点
リドカインテープを安全に使ううえで、守るべき点は以下のとおりです。
- 自己判断で貼付時間を延ばさない
- 自己判断で枚数を増やさない
- 傷口や湿疹、炎症がある部位には貼らない
- 指示されていない部位や粘膜には使用しない
- 貼付部位を強くこすったり、温めたりしない
- 残った分を別の機会に自己判断で使用しない
貼付部位を温めると薬剤の吸収が高まる可能性があるため、カイロや入浴で温めることは避けましょう。
また、貼付中に強い刺激感や痛み、皮膚の異常が現れた場合は、すぐにテープをはがして医療従事者へ相談してください。
過去に局所麻酔薬でアレルギー症状が出たことがある方は、処方前に必ずその旨を伝えましょう。
リドカインテープで起こることがある副作用
リドカインテープの副作用として比較的多いのは、貼付部位の皮膚症状です。
具体的には、赤み、かゆみ、刺激感、発疹、一時的な皮膚の白化などがみられる場合があります。
これらの多くはテープをはがすと徐々に落ち着きますが、症状が続く場合は相談しましょう。
一方で、頻度は高くないものの、全身に影響が及ぶ重い症状が現れる可能性もあります。
以下の症状がみられた場合は、速やかに医療機関へ連絡してください。
- 息苦しさ、ゼーゼーする呼吸
- 全身のじんましんや強いかゆみ
- 顔や唇、まぶたの腫れ
- めまい、耳鳴り、口のまわりのしびれ
- ぼんやりする、呼びかけへの反応が鈍い
- けいれん
とくに小さなお子様に使用する場合は、貼付中の様子をご家族が見守りましょう。
リドカインテープは指示された場所と時間を守って貼ろう
リドカインテープは、処置予定部位に事前に貼ることで、針を刺すときの痛みを和らげる局所麻酔薬です。
効果を安全に得るためには、指示された位置・枚数・貼付時間を守ることが欠かせません。
長く貼る、多く貼るといった自己判断は効果を高めるどころか、皮膚トラブルや副作用のリスクを高めてしまいます。
使用方法は処置の内容や年齢によって異なるため、処方時の指示を最優先に考えましょう。
貼るタイミングやはがす時刻に迷ったときは、自分で判断せず医師や薬剤師へ確認してください。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師























