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急性骨壊死とは?原因・症状・治療法を解説

急性骨壊死は、骨に十分な血液が届かなくなり、骨の組織が死んでしまう病態を指します。
骨が壊死した時点では自覚症状が出ないことも多く、体重の負荷によって壊死した部分が潰れる「圧潰(あっかい)」が起こったときに、突然強い関節の痛みが現れるのが特徴です。
一度壊死した骨が自然に元へ戻ることは難しいものの、早期に診断して適切な治療を受けることで、ご自身の関節を残せる可能性は高まります。
本記事では、急性骨壊死の症状・原因・治療法と、手術が必要になるケースまでを整理して解説します。
なお、骨壊死による関節の痛みや機能低下に対して、近年は標準治療に加えて再生医療の研究も進められています。
再生医療とは、患者様ご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、組織の修復や自己治癒力の向上を目指す治療法です。
リペアセルクリニックでは、手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えた再生医療を提供しています。
【こんな方は再生医療をご検討ください】
- 骨壊死と診断され、今後の治療方針を検討している
- 股関節や膝の痛みが長引いている
- 保存療法だけでは十分な改善が見られない
- 人工関節などの手術はできるだけ避けたい
- 主治医とも相談しながら追加の選択肢を知りたい
再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
急性骨壊死は骨への血流障害で起こる病気
骨壊死は、骨へ向かう血流が滞ることで骨細胞が死んでしまい、強い痛みや関節機能の低下を引き起こす病態です。
実は「急性骨壊死」という病名は医学的に一般的なものではなく、股関節に起こる大腿骨頭壊死や、膝に起こる大腿骨内顆骨壊死などを指して使われることが多い呼び方です。
いずれも共通しているのは、血流不足によって骨が脆くなり、体重を支えきれずに潰れた段階で急激な痛みが出るという点です。
特発性大腿骨頭壊死症は、時間をかけて進行する変形性股関節症と異なり、比較的急性に股関節痛が始まると報告されています。
※参照:日本整形外科学会「特発性大腿骨頭壊死症」
「急に強い痛みが出た」という経過は、この病気の性質そのものだと理解しておくと、受診の判断がしやすくなります。
骨壊死で現れる症状
骨壊死の症状は発症した部位によって異なり、突然の関節痛・歩行時痛・可動域の制限が代表的です。
ここでは、代表的な2つの部位に分けて症状を解説します。
股関節に起こる場合
股関節に骨壊死が起こると、足の付け根(そけい部)に鋭い痛みが現れ、立ち上がりや歩き始めの動作でとくに強く感じられます。
痛みが強い時期には足を引きずるような歩き方(跛行)になり、あぐらや靴下を履く動作がしづらくなることもあります。
また、痛みがお尻や膝にまで広がることがあり、膝の病気と間違われるケースも少なくありません。
膝に起こる場合
膝に骨壊死が起こる場合は、膝の内側に突然の強い痛みが出るのが特徴で、中高年の女性に比較的多くみられます。
「特定の日から急に痛くなった」と発症時期をはっきり覚えている方が多く、夜間に痛みで目が覚めることもあります。
進行すると膝の内側の骨が陥没し、O脚変形が強くなって歩行が難しくなることがあります。
骨壊死が起こる原因
骨壊死の背景には、骨への血流を妨げるさまざまな要因が関わっています。
| 要因 | 詳細 |
|---|---|
| ステロイドの使用 | 膠原病や喘息などの治療で大量に使用した場合にリスクが高まる |
| 過度な飲酒 | 習慣的な多量飲酒が危険因子として挙げられている |
| 外傷 | 大腿骨頚部骨折や股関節脱臼などで血管が損傷される |
| 喫煙・血流障害 | 血管の収縮や血液が固まりやすい状態が影響する |
危険因子に心当たりがなくても発症することがあり、原因を特定できないものは「特発性」と呼ばれ、厚生労働省の指定難病に指定されています。
※参照:難病情報センター「特発性大腿骨頭壊死症(指定難病71)」
なお、ステロイドはさまざまな病気の治療に必要な薬であるため、自己判断で中止したり量を減らしたりせず、必ず処方医に相談してください。
急性骨壊死の治療法
骨壊死の治療は、壊死の範囲と進行度に応じて保存療法と手術療法から選択されます。
| 治療法 | 内容 |
|---|---|
| 安静・荷重制限 | 杖の使用などで患部への負担を減らし、圧潰の進行を抑える |
| 薬物療法 | 消炎鎮痛薬で痛みを和らげる対症療法が中心 |
| 骨切り術 | 壊死した部分に体重がかからない位置へ骨の向きを変え、関節を残す |
| 人工関節置換術 | 圧潰や変形が進行した場合、関節を人工物に置き換える |
保存療法は壊死そのものを治すものではないため、経過観察中に痛みが強まったり変形が進んだ場合には手術が検討されます。
自然に治る?手術は必要?
結論から言うと、一度壊死した骨が自然に元の状態へ戻ることは難しいとされています。
ただし、壊死の範囲が小さく、体重がかかりにくい位置にとどまっている場合は、圧潰が起こらずに経過し、手術を必要としないケースもあります。
一方で、壊死の範囲が広く荷重部にかかっている場合は圧潰が進みやすく、手術による機能の再建が必要になります。
つまり、手術の必要性を分けるのは「壊死の大きさと位置」であり、早期に発見できれば関節を温存できる可能性が高まります。
日常生活で気を付けたいこと
骨壊死の進行を抑えるためには、患部への負担を減らす生活を続けることが大切です。
- 主治医の指示に従って杖や松葉杖を使い、荷重を分散する
- 適正体重を維持し、関節にかかる負担を軽くする
- 飲酒を控え、禁煙を心がける
- 正座や深いしゃがみ込みなど、関節に負担のかかる動作を避ける
- 理学療法士の指導のもとでリハビリを継続する
注意したいのは、痛みが軽くなった時期に自己判断で運動量を増やしてしまうことです。
壊死した骨は見た目には分からないまま強度が低下しているため、無理な負荷が圧潰を進める可能性があります。
病院を受診したほうがよい症状
次のような症状がある場合は、早めに整形外科を受診してください。
- 安静にしていても強い痛みが続く
- 歩行が困難になってきた、足を引きずるようになった
- 痛みが短期間で急速に悪化している
- 夜間の痛みで眠れない
- ステロイド治療歴や習慣的な飲酒があり、関節痛が出てきた
骨壊死は初期の段階ではレントゲンに変化が現れにくく、MRIが早期診断に有用とされています。
「そのうち治るだろう」と様子を見ているうちに圧潰が進むことがあるため、気になる痛みは早めに相談しましょう。
骨・関節機能改善を目指す再生医療という選択肢
骨壊死の治療は、整形外科での正確な診断と、保存療法や必要に応じた手術が中心となります。
そのうえで、保存療法では十分な改善が得られないケースや、手術をできるだけ避けたいというご希望に対する選択肢の一つとして研究と臨床が進められているのが再生医療です。
再生医療は、患者様ご自身の幹細胞や血液成分を用いて、損傷した骨や関節組織の修復をサポートすることを目指す治療法です。
| 治療法 | 特徴 |
|---|---|
| 自己脂肪由来幹細胞治療 | 患者様自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、患部へ投与する |
| PRP(多血小板血漿)療法 | 血液中の血小板を濃縮し、成長因子の働きで組織修復をサポートする |
| 分化誘導による次世代再生医療 | 幹細胞を損傷部位へ集中的に導くアプローチの研究が進められている |
手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えられる点が特徴とされています。
ただし適応は壊死の範囲や進行度によって異なるため、まずは整形外科の主治医に現在の状態を確認したうえで、再生医療に精通した医師から十分な説明を受けることが大切です。
実際に再生医療を受けられた患者様の声は、以下の動画でご紹介しています。
股関節領域の再生医療について詳しくは、以下のページも参考にしてください。
まとめ|骨壊死は早期診断が関節を守る鍵
骨壊死は骨への血流が滞ることで起こる病態で、壊死した部分が体重を支えきれずに潰れたときに、突然強い関節の痛みが現れます。
一度壊死した骨は自然に元へ戻りにくく、放置すれば関節の変形が進んで歩行が難しくなる可能性があります。
一方で、壊死の範囲が小さいうちに見つかれば、荷重制限やリハビリを続けながらご自身の関節を残せる可能性も十分にあります。
安静にしていても痛みが続く場合や急速に悪化している場合は、様子を見ずに整形外科でMRIなどの検査を受けてください。
また、保存療法では改善が得られない痛みや、手術を避けたいというお悩みに対しては、再生医療が選択肢の一つとなる可能性があります。
股関節や膝の再生医療について詳しい内容は当院(リペアセルクリニック)公式LINEでもご紹介していますので、手術以外の選択肢を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師

























