- 変形性股関節症
- 股関節
股関節へのステロイド注射は痛い?期待できる効果と副作用について解説【医師監修】

変形性股関節症などの激しい股関節の痛みに悩み、ステロイド注射を検討している方は多いのではないでしょうか。
「注射自体が痛いのではないか」「投与しても痛みが治らなかったらどうしよう」と不安に感じる方も少なくありません。
ステロイド注射は強力な鎮痛効果が期待できる一方で、一時的な痛みの増強や知っておくべき副作用のリスクもあります。
本記事では、股関節へのステロイド注射後に生じる痛みの原因や、期待できる効果について詳しく解説します。
なお、ステロイド注射を繰り返しても痛みが改善しない場合、自己細胞を用いた「再生医療」による治療も選択肢の一つです。
現在リペアセルクリニックの公式LINEでは、股関節の痛みの根本改善を目指せる再生医療について情報を配信しております。併せてご覧ください。
目次
股関節へのステロイド注射の痛みについて
ステロイド注射で使用する針の太さはワクチンや採血と同程度ですが、股関節は深い場所にあるため、局所麻酔を使用しても注射時にある程度の圧迫感や不快感が生じる方もいます。
しかし、注射後に一時的に痛みが強くなるケースもあり、激しい痛みが続く場合は注意が必要です。
それぞれの痛みの特徴と、注意すべき危険なサインについて詳しく見ていきましょう。
注射の数時間後〜数日後に一時的な痛みが現れる
ステロイド注射の成分が関節内に行き渡る過程で、注射の数時間後〜数日後に一時的な痛みの悪化が起こることがあります。
これは「ステロイドフレア」と呼ばれ、薬の結晶が一時的に関節を刺激することで生じる正常な反応の一つです。
通常は数日程度で自然に痛みが治まり、その後はステロイドの強力な抗炎症作用によって、股関節の症状が改善していくケースがほとんどです。
痛みが強くなったからといって焦らず、この期間は無理に動かさず安静にして様子を見ましょう。
痛みが強い場合は感染症の可能性あり
注射から数日経過しても激しい痛みが引かない場合や、患部が赤く腫れて熱を持っている場合は、細菌感染の可能性があります。
ステロイドには免疫を抑える作用があるため、ごくまれに注射の針から細菌が入り込み、化膿性関節炎を引き起こすリスクがあります。
感染を放置すると、関節内の軟骨や骨が急速に破壊されてしまう恐れがあるため危険な状態といえます。
痛みに加えて発熱や強い腫れなどの異常を感じた場合は、決して自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。
股関節(変形性股関節症)へのステロイド注射に期待できる効果
変形性股関節症に伴う激しい痛みを和らげるため、ステロイド注射は強力な効果を発揮する治療法の一つです。
本章では、以下の2つのポイントについて解説します。
薬の持つ働きと、患者さまごとの効き方の違いについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
鎮痛作用と抗炎症作用が期待できる
ステロイド注射に期待できる効果として、飲み薬では抑えきれない激しい炎症を鎮め、痛みを素早く和らげられる点が挙げられます。
痛みの原因物質の産生を抑え、すり減った軟骨周辺の炎症や痛みを落ち着かせてくれます。
夜も眠れないほどの激痛や、歩行すら困難な状態から一時的に解放されるのが大きな特徴といえるでしょう。
痛みが和らぐことで、根本的な改善に欠かせない運動療法やリハビリへスムーズに移行しやすくなります。
効果の持続時間には個人差がある
ステロイド注射は即効性の高い治療法ですが、効果が長く続くかは軟骨のすり減り具合や進行度によって個人差があります。
一般的に数週間から数カ月ほど痛みが和らぐケースが多いものの、重症例では数日で痛みがぶり返す可能性もゼロではありません。
しかし、短期間でステロイド注射を連続投与する治療は推奨されません。
これは関節内に繰り返しステロイド薬を投与することで、軟骨の急速な破壊(RPOA)が起こるリスクが高まるためです。
ステロイド注射は、変形性股関節症を完全に治す治療ではなく、痛みを抑える一時的なサポート役であると理解しておきましょう。
股関節へのステロイド注射で考えられる副作用
股関節へのステロイド注射は痛みを抑える効果が期待できる一方で、副作用を引き起こすリスクも持ち合わせています。
具体的に考えられる主な副作用は、以下の5つです。
以下で、ステロイド注射後に起こりうる5つの副作用について詳しく確認していきましょう。
免疫力低下による感染症リスク
ステロイドには免疫の働きを抑える作用があるため、細菌やウイルスに感染しやすくなるリスクが高まります。
関節内への注射の場合、全身への影響は飲み薬に比べて少ないものの、注射部位から細菌が入り込む「化膿性関節炎」には注意が必要です。
また、免疫力低下によって風邪を引きやすくなったり傷が治りにくくなったりすることもあるため、手洗い・うがいなどの感染対策を徹底することが大切です。
骨密度低下による骨粗しょう症リスク
ステロイドの長期的な使用は、骨を作る働きを弱め、骨密度を低下させてしまう恐れがあります。
腸からのカルシウム吸収が妨げられると同時に骨を壊す細胞が活発になり、骨がスカスカになる「骨粗しょう症」のリスクが高まるためです。
変形性股関節症を患う高齢の方や女性は、もともと骨がもろくなりやすいため、転倒によって骨折しないように生活する必要があります。
血糖値上昇による糖尿病リスク
ステロイドには血液中の糖分を増やす作用があるため、一時的に血糖値が上昇して糖尿病のリスクを高めることがあります。
これはインスリンの効き目が悪くなることで、血糖値のコントロールが難しくなるためです。
すでに糖尿病を患っている方は症状が悪化する危険性があるため、注射前に必ず主治医へ相談し、治療方針を慎重に判断してもらいましょう。
体重増加やむくみ
ステロイドの影響で体内に水分や塩分を溜め込みやすくなり、体重が増加したり顔や手足がむくんだりすることがあります。
また、食欲を増進させる作用も働くため、普段と同じ生活をしていても脂肪がつきやすくなり、肥満を招く原因となることも少なくありません。
体重の増加は痛みのある股関節へさらに大きな負担をかけるため、バランスの良い食事など日頃の体重管理がより重要になります。
うつ症状や不眠などの精神的な影響
ステロイドは身体的な影響だけでなく、脳の神経伝達物質に作用することで、精神的な不安定さを引き起こすケースも報告されています。
関節内注射においてはまれですが、気分が異常に高揚して眠れなくなる不眠症状や、逆にひどく落ち込んでしまううつ症状など、感情のコントロールが難しくなることがあります。
注射後にイライラしやすくなったり理由もなく不安を感じたりする場合は、一人で抱え込まず早めに医師や家族へ相談するようにしてください。
股関節へのステロイド注射の痛みに関するよくある質問
治療前の不安を抱えている方は、治療の具体的な手順や処置後の注意点をあらかじめ把握しておくことが大切です。
本章では、ステロイド注射の痛みや効果に関してよく寄せられる疑問に回答していきます。
正しい知識を身につけ、治療に対する恐怖心を和らげるための参考にしてください。
股関節の注射はどこに打つの?
股関節への注射は、足の付け根の前面(そけい部)や側面の特定の部位から関節の隙間へ直接行われます。
関節の奥深くまで正確に薬を届ける必要があるため、超音波(エコー)やX線などの画像を見ながら慎重に針を進めるケースが多いです。
上記のような画像補助を活用することで、周囲の血管や神経を避け、的確に治療を行えるよう配慮されています。
どこから針を刺すかは患者さまの状態や医師の判断によって異なるため、事前の診察で確認しておきましょう。
ステロイド注射後に痛みが悪化したらどうすればいい?
注射後に痛みが強くなった場合は、無理に動かさず患部を安静に保ち、早めに担当の医師へ相談しましょう。
針を刺した刺激や、注入された薬の影響によって、一時的に関節の痛みや重だるさを強く感じるケースがあります。
多くの場合、数日程度で自然に落ち着いていきますが、痛みが数日以上続く場合や赤く腫れているときは注意が必要です。
自己判断で温めたりマッサージしたりせず、医師の診察を受けて適切な処置を仰ぐことが大切です。
ステロイド注射の効果はどれくらい続く?
痛みを抑える効果の持続期間には個人差がありますが、一般的には数週間から数カ月ほど続くケースが多いです。
薬が関節内の炎症をしっかりと鎮めることで、長引いていた痛みが和らぎ、日常生活の動作がスムーズになることが期待できます。
ただし、ステロイド注射は痛みの原因そのものを治すわけではないため、効果が切れると再び痛みを感じることも少なくありません。
痛みが落ち着いている間にリハビリや運動療法に取り組み、関節への負担を減らす体作りを進めましょう。
ステロイド注射で治らない股関節の痛みには「再生医療」をご検討ください
股関節へのステロイド注射は、飲み薬では抑えきれない激しい痛みや炎症を素早く和らげる治療法です。
注射の数時間後〜数日後には薬の反応で一時的に痛みが強くなることがありますが、通常は数日で自然に治まります。
ただし、激しい痛みや腫れが続く場合は感染症の恐れがあるため、すぐに医療機関の受診を検討してください。
また、ステロイド注射は根本的な治療薬ではなく、痛みを抑えてリハビリをスムーズに行うための一時的なサポート役として理解しておきましょう。
近年の変形性股関節症による痛みには、自己細胞を用いた「再生医療」も選択肢の一つです。
以下の動画では、再生医療によって変形性股関節症が改善した症例を紹介しています。
当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しております。ぜひご相談ください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設
関連する症例紹介
-

“リペア幹細胞” 右股痛10段階中8が2.5に!ヨガを続ける生活へ!両変形性股関節症 70代 女性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中8が2〜3に!ヨガもダンスも諦めない!変形性股関節症 50代 女性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中8が3に!空手も海外旅行も諦めない!右変形性股関節症 60代 男性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中6が3に!アクティブな生活を諦めない!両変形性股関節症 70代 女性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中8が3に!手術を回避して運動を続けられるように!右変形性股関節症 50代 女性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中8が4に!鎮痛剤なしで歩く生活へ!両変形性股関節症 70代 女性




















