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膝の痛みは自分で治せる?セルフケアの方法と受診目安・治療法を解説

膝の痛みは自分で治せる?セルフケアの方法と受診目安・治療法を解説
公開日: 2026.08.31

「膝の痛みは自分で治せる?」「病院に行かず、セルフケアで改善できる?」と気になっている方もいるでしょう。

使いすぎや一時的な負担による膝の痛みは、活動量を調整したり、膝の状態に合った範囲で運動やストレッチを取り入れたりすることで、症状が和らぐ場合があります。

一方、半月板や靱帯の損傷、変形性膝関節症などが原因の場合は、自分で治そうとせず、医療機関で適切な診断・治療を受けることが大切です。

この記事では、膝の痛みを自分で対処できるケースと受診が必要なケースをはじめ、自宅でできるセルフケアや医療機関で行われる治療法について解説します。

膝の痛みや動かしにくさに対して、運動療法や薬物療法などの保存療法を続けても十分な改善がみられない場合、再生医療も治療選択肢の一つになります。

再生医療とは、患者さまご自身の脂肪などから採取した幹細胞を膝関節へ投与し、損傷した組織の修復を促すことを目指す治療法です。

手術や長期入院を必要としないため体への負担を抑えやすく、変形性膝関節症や半月板・靱帯などの損傷による膝の痛みに対して、痛みの軽減や関節機能の改善が期待されています。

実際に当院(リペアセルクリニック)では、慢性的な膝の痛みや膝関節の疾患に対して再生医療を行った症例もご紹介しています。

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【結論】膝の痛みは原因によってセルフケアで対処できる場合がある

膝の痛みは、原因や症状の程度によってはセルフケアで和らぐ場合があります。

ただし、すべての膝の痛みを自分で対処できるわけではありません。

以下のような強い腫れや痛み、膝のぐらつきなどがある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

膝の状態 対応の目安
外傷がなく、運動量を増やしたあとに徐々に生じた軽い痛み 痛みを引き起こした運動や動作を控え、無理のない範囲で様子を見る
外傷後に強く腫れた、膝がぐらつく 靱帯や半月板の損傷なども考えられるため、医療機関で原因を確認する
強い痛みや腫れがあり、体重をかけられない 早めに医療機関を受診する
膝が途中で止まり、十分に曲げ伸ばしできない 無理に動かさず、整形外科を受診する
急に赤く腫れて熱を持ち、発熱がある 感染症の可能性もあるため、速やかに医療機関を受診する

軽い膝の痛みであれば、痛みの原因となった運動や動作を一時的に控えることで症状が和らぐ場合があります。

膝の痛みの原因となる主な病気・ケガ

膝の痛みを引き起こす主な病気・ケガには、以下のようなものがあります。

膝の痛みは、症状の現れ方や年齢、過去のケガなどによって原因が異なります。

「年齢のせい」「使いすぎだろう」と自己判断せず、痛みが続く場合は原因を確認しましょう。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、軟骨だけでなく半月板・軟骨下骨・滑膜・靱帯を含む膝関節全体に変化が生じる病気です。

初期には立ち上がりや歩き始めで痛みを感じ、進行すると階段や長時間の歩行がつらくなります。

画像検査では、X線(レントゲン)やMRIを用いて、以下の内容を確認します。

検査 確認する項目
X線(レントゲン) 関節裂隙の狭小化・骨棘・軟骨下骨硬化・下肢の並び
MRI 軟骨・半月板・靱帯・滑膜炎・骨髄病変

出典:変形性膝関節症診療ガイドライン2023|日本整形外科学会

変形性膝関節症が進行すると、膝の曲げ伸ばしがしにくくなり、歩行などの日常動作に影響が出ることがあります。

加齢との関連が深い病気ですが、骨折や半月板・靱帯損傷などをきっかけに、比較的若い年代で発症することもあるため、年齢のせいと判断せず、痛みが続く場合は医療機関で原因を確認することが大切です。

半月板損傷

半月板は大腿骨と脛骨の間にある組織で、膝にかかる衝撃を吸収し、負担を分散する役割があります。

半月板が損傷すると、以下のように膝の痛みや腫れに加えて、「キャッチング」や「ロッキング」と呼ばれる症状が現れることがあります。

症状 膝の状態
キャッチング 膝を動かす途中で一時的に引っかかる感覚がある
ロッキング 膝が途中で引っかかり、十分に曲げ伸ばしできなくなる

半月板損傷は、スポーツや転倒などをきっかけに生じる外傷性断裂と、加齢などによる組織の変性を背景に生じる変性断裂に大きく分けられます。

特に、膝がロッキングして曲げ伸ばしできない場合や、痛み・腫れが続く場合は、無理に動かさず早めに整形外科を受診しましょう。

膝靱帯損傷

膝靱帯損傷は、スポーツや転倒などで膝に強い力が加わり、靱帯が傷つくケガです。

受傷後は、腫れ・痛み・膝の動かしにくさ・不安定感などが現れることがあります。

損傷する靱帯によって、主な症状は以下のように異なります。

損傷する靱帯 主な状態
前十字靱帯(ACL) スポーツ外傷後の急な腫れ・可動域低下・膝崩れ・不安定感
後十字靱帯(PCL) 外傷後の痛み・比較的早い腫れ・歩きにくさ・不安定感
内側側副靱帯・外側側副靱帯(MCL・LCL) 膝の内側または外側の痛み・圧痛・腫れ・不安定感

靱帯を損傷していても歩ける場合があるため、歩けるから問題ないと自己判断するのは避けましょう。

また、前十字靱帯損傷では、半月板など膝内部のほかの組織を同時に傷めている場合もあります。

膝の力が急に抜ける「膝崩れ」がみられる場合は、無理に運動を再開せず、整形外科を受診し、膝の状態を確認してもらいましょう。

関節リウマチ

関節リウマチは免疫の異常によって自分の関節を誤って攻撃し、炎症や痛み、腫れを引き起こす自己免疫疾患です。

膝だけでなく、手指や手首など複数の関節に症状が現れることがあり、朝のこわばりや関節の腫れ・痛みが代表的な症状です。

関節リウマチが疑われる場合は、受診時に以下の点を医師へ伝えましょう。

主な症状 医師へ伝えたい内容
朝のこわばりが続く どのくらいの時間こわばりが続くか
複数の関節が腫れている 膝以外に症状が出ている関節も伝える

関節リウマチは、セルフケアだけで関節の炎症を十分にコントロールすることは難しい病気です。

朝のこわばりや複数の関節の腫れ・痛みが続く場合は、症状を放置せず、早めに医療機関を受診しましょう。

日常生活で膝が痛くなる主な原因

日常生活では、膝へ繰り返しかかる負荷や運動量の急な増加によって痛みが現れる場合があります。

痛みが出る場面や関連する状態は以下のとおりです。

主な状況 膝の痛みとの関係
運動量やトレーニング量を急に増やす 外傷がなく、徐々に軽い痛みが生じる場合がある
走る・階段を使う・スクワットをする 膝蓋大腿部痛では、膝前方に痛みが出る場合がある
立ち上がる・歩き始める・しゃがむ 変形性膝関節症では体重がかかると痛みやこわばりが現れる場合がある
長く歩く・階段を使う 変形性膝関節症が進行すると症状が強まる場合がある
過体重・肥満がある 体重による負荷が膝関節にかかり、変形性膝関節症の症状に影響する場合がある

膝が痛いからといって、すべてのケースで歩行を避ける必要はありません。

痛みや腫れが明らかに悪くなる場合は運動量を調整し、改善しないときは医療機関を受診しましょう。

膝の痛みに対する自宅でできるセルフケア

自宅でできる主なセルフケアの方法は、以下のとおりです。

セルフケアは痛みや膝への負担を抑えるための対処であり、半月板や靱帯の損傷を修復する治療ではありません。

痛みが強い場合や長引く場合は、無理にセルフケアを続けず、医療機関で原因を確認しましょう。

膝への負担を減らす動作を意識する

膝に痛みがあるときは、痛みのきっかけとなった動作や、膝に強い負担がかかる運動を一時的に控えることが大切です。

膝の状態に応じた対応の目安は、以下のとおりです。

膝の状態 動作を調整する目安
外傷がなく軽い痛みがある 痛みの原因となった動作を控え、悪化しない範囲で日常生活を続ける
外傷直後に痛みや腫れがある 運動を中止し、必要に応じて冷却・圧迫・挙上などを行う
強い腫れ・熱感・不安定感・ロッキングがある 無理に動かさず、早めに医療機関を受診する

慢性的な膝の痛みでは、必要に応じてサポーターを使用し、膝を支えながら日常生活や運動を続ける方法もあります。

ただし、サポーターは膝への負担を軽減するための補助具であり、傷ついた半月板や靱帯そのものを治すものではありません。

痛みが強くなる場合は無理に活動を続けず、膝を休ませることを優先しましょう。

無理のないストレッチ・運動を取り入れる

膝の痛みがある場合は、無理のない範囲でストレッチや筋力トレーニングを取り入れることで、痛みの軽減や膝の動かしやすさの改善につながることがあります。

ただし、行う際には以下の点に注意が必要です。

方法 注意点
ストレッチ・筋力トレーニング 膝の状態に合わせ、痛みを我慢せずに行う
マッサージ・徒手療法 単独療法ではなく、治療的運動と組み合わせて検討する

特に、膝が赤く腫れている、熱を持っている、強い痛みがある場合は、無理にストレッチやマッサージを行わないようにしましょう。

発熱を伴う場合や膝を動かしにくい状態が続く場合は、セルフケアだけで対処せず、医療機関を受診してください。

膝の状態に合わせて適度に運動する

変形性膝関節症では、ウォーキングや水中運動が運動療法の選択肢になります。

運動を続けるか迷う場合は、以下を目安にしましょう。

膝の状態 運動の考え方
急な腫れ・熱感・発熱がない 膝の状態に合わせてウォーキングや水中運動を取り入れる
運動後に痛みや腫れが明らかに増える 運動量を減らし、改善しない場合は受診する
膝崩れやロッキングが起こる 運動を中断し、医療機関で原因を確認する

痛みを我慢しても効果が高まるわけではないため、現在の症状に合わせて運動の量や内容を調整しましょう。

食生活を見直して体重管理を意識する

体重管理は、変形性膝関節症に過体重・肥満を伴う場合に検討するもので、標準体重以下の方へ共通して勧めるものではありません。

体重別の考え方は以下のとおりです。

体重の状態 体重管理の考え方
過体重・肥満がある 食事と運動を組み合わせた無理のない体重管理を検討する
標準体重以下である 膝のためだけに減量しない

体重減少による効果は限定的であり、極端な減量には骨密度低下の懸念があるため、食事量を大きく減らす方法は避けましょう。

膝の痛みに対して行われる主な治療法

膝の痛みの治療は、自宅でのセルフケアか手術かの二択ではなく、他にも以下のような選択肢があります。

治療法 特徴 注意点
ヒアルロン酸関節内注射 痛みの軽減を目的とする

・効果には個人差がある

・軟骨を再生する治療ではない

薬物治療 外用・経口の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などで痛みや機能の改善を図る ・胃潰瘍・腎機能への影響・NSAIDs過敏喘息などに注意する
手術療法 高位脛骨骨切り術(HTO)や人工膝関節置換術(UKA・TKA)などがある ・変形・荷重軸・年齢・活動性・病変の範囲によって適応が異なる
再生医療 PRP療法や脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療が提供されている ・治療ごとに根拠・対象・費用・侵襲・リスクが異なる

ロキソプロフェンなどのNSAIDsは痛みや炎症を和らげるために用いられますが、市販薬であっても自己判断で長期間使い続けるのは避けてください。

また、既往歴や併用薬がある方は、使用について医師や薬剤師へ相談しましょう。

こうした薬物治療を含む保存療法を続けても痛みが残る場合は、再生医療も選択肢の一つとなります。

実際の治療内容については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ご自身の膝の状態に合う治療を知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

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長引く膝の痛みはセルフケアだけで判断せず医師に相談しよう

使いすぎによる膝の痛みは、負荷の調整や状態に合った運動で和らぐ場合があります。

ただし、痛みが長引くときや強い腫れ・熱感・ぐらつきがあるときは、セルフケアだけで判断せず医師に相談しましょう。

医療機関では診断後、運動や生活指導に加えて薬・注射・手術などを検討します。

保存療法で十分な改善が得られず、手術以外の治療を探している場合は、再生医療も選択肢の一つです。

再生医療を含めてご自身に合う治療を整理したい方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

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膝の痛みに対するよくある質問と回答

膝の痛みに対するよくある質問と回答は、以下のとおりです。

膝の状態によって適切な対応は異なるため、無理に自己判断せず、症状に合わせて対処することが大切です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

膝が痛いときに避けたほうがよいことは?

膝が痛いときに避けたい行動は以下のとおりです。

  • 痛みや腫れが増えている状態で運動を続ける
  • ロッキングして動かない膝を無理に曲げ伸ばしする
  • 急に赤く腫れて熱を持つ膝を強く揉む
  • ロキソプロフェンなどのNSAIDsを自己判断で長期間使い続ける

慢性的な膝痛では、長期間動かさずに過ごすのではなく、痛みを誘発する動作を減らして活動を保ちます。

膝が痛くても歩いたほうがいい?

膝が痛くても歩いたほうがよいかは、原因や症状によって異なります。

変形性膝関節症ではウォーキングが選択肢になりますが、痛みや腫れが明らかに増える場合は運動量を減らしてください。

膝崩れやロッキングが起きたときは歩行運動を中断して医療機関を受診し、痛みを我慢して歩き続けないことが大切です。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設