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脳梗塞の後遺症とは?代表的な症状・回復の見込み・リハビリを解説

脳梗塞の後遺症とは、脳の血管が詰まって脳細胞がダメージを受けた結果、その部位が担っていた機能に障害が残った状態を指します。
脳は場所ごとに運動・感覚・言語・認知などの役割を分担しているため、どこがどの程度損傷したかによって現れる後遺症は大きく異なります。
後遺症が残ると不安になりますが、適切なリハビリを継続することで機能の改善や生活能力の向上を目指せるケースは少なくありません。
本記事では、脳梗塞でみられる代表的な後遺症や回復の見込み、リハビリの内容、日常生活で意識したいポイントについて解説します。
患者様ご本人だけでなく、支えるご家族にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、近年の治療では、自己細胞を用いた「再生医療」が注目されています。
再生医療とは、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した組織の再生・修復を促す治療で、糖尿病網膜症の症状改善も期待できます。
当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しております。ぜひお問い合わせください。
目次
脳梗塞の後遺症とは?
脳梗塞の後遺症とは、脳の一部が損傷したことで、その部位が担っていた運動・感覚・言語・認知などの機能に障害が残った状態です。
脳梗塞は、脳の血管が血栓などで詰まり、血流が途絶えることで脳細胞が壊死する疾患です。
壊死した脳細胞は元に戻らないため、その部位が担っていた機能に影響が及びます。
後遺症の種類や程度は、梗塞が起きた場所・範囲・重症度、そして治療を開始するまでの時間によって左右されます。
たとえば運動を司る領域が損傷すれば手足の麻痺が、言語を司る領域が損傷すれば言葉の障害が現れやすくなります。
同じ「脳梗塞」でも後遺症の現れ方は患者様ごとに異なるため、症状に合わせた対応が必要です。
脳梗塞でみられる主な後遺症
脳梗塞後にみられやすい代表的な後遺症は、身体症状と言語・認知面の障害です。
ここでは、それぞれの後遺症について解説します。
片麻痺・しびれなどの身体症状
片麻痺とは、身体の左右どちらか一方の手足が動かしにくくなる状態です。
脳から筋肉へ指令を送る神経は途中で左右が交差するため、右脳が損傷すると左半身に、左脳が損傷すると右半身に麻痺が現れます。
麻痺の程度はさまざまで、まったく動かせない場合もあれば、力が入りにくい、細かい動作がしづらいといった軽度のケースもあります。
また、感覚を伝える神経が損傷すると、触られた感覚が鈍くなる、しびれや痛みを感じるといった感覚障害が現れます。
これらの症状は、歩行・着替え・食事・入浴といった日常生活のあらゆる動作に影響します。
とくに麻痺した側は転倒やケガのリスクが高まるため、リハビリと環境整備の両面から対策が必要です。
失語症・高次脳機能障害
失語症とは、言葉を話す・聞いて理解する・読む・書くといった言語機能に障害が生じた状態です。
言いたい言葉が出てこない、相手の話が理解しづらいといった症状が現れ、コミュニケーションに支障をきたします。
失語症は言語を司る領域の損傷で起こるもので、知的能力そのものが失われたわけではない点を、周囲が理解しておくことが大切です。
高次脳機能障害では、注意力・記憶力・判断力・遂行機能などが低下します。
具体的には、新しいことを覚えられない、作業に集中できない、段取りを立てて行動できない、感情のコントロールが難しくなるといった症状がみられます。
高次脳機能障害は外見からは分かりにくい後遺症のため、「以前と様子が違う」という家族の気づきが発見のきっかけになることも少なくありません。
脳梗塞ではほかにどのような後遺症が起こる?
脳梗塞では、片麻痺や失語症以外にもさまざまな後遺症が起こる可能性があります。
| 後遺症 | 主な症状 |
|---|---|
| 構音障害 | 舌や口周りの筋肉がうまく動かず、ろれつが回らない・発音が不明瞭になる |
| 嚥下障害 | 飲み込みが難しくなり、むせやすくなる |
| 視野障害 | 視野の一部が欠ける(半盲)、物が二重に見える |
| めまい・バランス障害 | ふらつき、まっすぐ歩けない、立っていられない |
| 感情・精神面の変化 | 意欲の低下、抑うつ、些細なことで涙が出る・怒りっぽくなる |
なかでも注意が必要なのが嚥下障害です。
飲み込む力が低下すると、食べ物や唾液が気管に入り込む誤嚥が起こり、誤嚥性肺炎につながる可能性があります。
食事中にむせる、食後に痰が増える、発熱を繰り返すといった様子がみられる場合は、医師や言語聴覚士に相談しましょう。
脳梗塞の後遺症は治る?
脳梗塞の後遺症がどこまで回復するかは、脳の損傷部位や範囲、年齢、症状の重さなどによって異なり、一律に判断することはできません。
壊死した脳細胞そのものが元に戻ることはないため、「完全に元通りになる」と断言できる治療法は現時点でありません。
一方で、脳には損傷を受けていない部分が失われた機能を補おうとする「可塑性」と呼ばれる働きがあります。
この働きを引き出すのがリハビリであり、機能の改善や日常生活動作の向上が期待できます。
一般的に、発症から3〜6ヶ月ごろまでが機能回復の得られやすい時期とされていますが、その後もリハビリの継続によって生活能力の維持・向上は目指せます。
回復には個人差があるため、他の患者様と比較せず、ご自身のペースで取り組むことが大切です。
脳梗塞の後遺症に対するリハビリ
脳梗塞のリハビリは、後遺症の種類に応じて専門職が分担して行います。
ここでは、代表的な2つのリハビリについて解説します。
理学療法・作業療法
理学療法は、理学療法士(PT)が中心となって、寝返り・起き上がり・立ち上がり・歩行といった基本動作の回復を目指すリハビリです。
関節が固まるのを防ぐ運動や筋力トレーニング、バランス訓練、装具を使った歩行練習などが行われます。
一方の作業療法は、作業療法士(OT)が担当し、食事・着替え・トイレ・入浴といった日常生活動作(ADL)の改善を目指します。
手指の細かな動作の訓練や、麻痺した側を使いやすくする工夫、自助具の選定なども作業療法の役割です。
また、高次脳機能障害に対する訓練も作業療法の中で行われることがあります。
言語聴覚療法
言語聴覚療法は、言語聴覚士(ST)が失語症・構音障害・嚥下障害に対して行うリハビリです。
失語症に対しては、単語や文章を用いた訓練のほか、絵カードや筆談などを活用したコミュニケーション手段の獲得を支援します。
構音障害には、口や舌の運動訓練、発声練習などを行い、聞き取りやすい話し方を目指します。
嚥下障害では、飲み込みの機能を高める訓練に加え、食事の形態(とろみ付けやきざみ食)や姿勢の調整といった指導も行われます。
誤嚥性肺炎を防ぐうえでも、言語聴覚療法は重要な役割を担っています。
後遺症がある場合の日常生活でのポイント
後遺症とともに生活していくうえでは、安全な環境づくりと再発予防の2つが柱になります。
転倒を防ぐため、住環境は以下のように整えましょう。
- 玄関・廊下・トイレ・浴室に手すりを設置する
- 段差を解消し、滑りにくい床材やマットを使う
- 動線上の家具やコード類を片づける
- 夜間でも足元が見えるよう照明を確保する
- 杖や歩行器、装具など福祉用具を活用する
住宅改修や福祉用具の導入は介護保険の対象となる場合があるため、ケアマネジャーに相談するとよいでしょう。
また、脳梗塞は再発しやすい疾患であり、再発すると後遺症がさらに重くなる可能性があります。
再発予防には、高血圧・糖尿病・脂質異常症・心房細動といった基礎疾患の管理が欠かせません。
とくに、血液をさらさらにする薬などの処方薬を自己判断で中断しないことが重要です。
症状が安定していても、服薬を続けることで再発リスクを抑えられている場合が多くあります。
さらに、ご家族が抱え込みすぎないよう、訪問リハビリやデイサービスなどの社会資源を活用することも長く続けるための工夫です。
後遺症の改善を目指す再生医療という選択肢
脳梗塞の後遺症に対しては、リハビリと並行して再生医療という選択肢もあります。
再生医療は、患者様ご自身の脂肪組織から採取した幹細胞を培養して投与し、損傷した脳の神経細胞や血管の修復を目指す治療法です。
投与された幹細胞が損傷部位に働きかけることで、後遺症の改善や、リハビリの効果を後押しすることが期待されています。
入院や手術を必要とせず、点滴による投与で治療を受けられる点も特徴です。
ただし、効果の現れ方には個人差があり、発症からの経過期間や全身状態によって適応が判断されます。
自由診療となるため費用面の負担も生じることから、再生医療に精通した医師のいる医療機関で無料相談を受け、納得したうえで検討しましょう。
実際に幹細胞治療を受けられた患者様の様子は、以下の動画でもご覧いただけます。
脳梗塞の後遺症は症状に合わせたリハビリが重要
脳梗塞では、片麻痺やしびれ、失語症、高次脳機能障害など、損傷した部位に応じてさまざまな後遺症が残る可能性があります。
回復の程度には個人差がありますが、脳の可塑性を活かしたリハビリを継続することで、機能の改善や生活のしやすさの向上を目指せます。
あわせて、住環境の整備や福祉用具の活用、基礎疾患の管理と服薬の継続によって、再発を防ぐことも大切です。
一方で、リハビリを続けても麻痺やしびれが残り、思うように改善しないと感じる場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。
脳梗塞の後遺症に対する再生医療の詳しい内容は、リペアセルクリニックの公式サイトでもご紹介していますので、後遺症の改善に取り組みたい方は、ぜひ参考にしてください。
監修者
圓尾 知之
Tomoyuki Maruo
医師
資格・所属学会
日本脳神経外科学会 所属
脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。



























