• 再生治療
  • その他

パーキンソン病の薬とは?種類・効果・副作用を解説

4c04d415ba2d0666889eaabfdf680fad
公開日: 2026.06.30

「パーキンソン病はどんな薬を飲むの?」「薬は一生飲み続けるの?」と、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、パーキンソン病の薬は不足したドパミンを補い、震えや動かしにくさといった症状をやわらげるための治療の中心です。

薬の種類や効果、副作用を正しく理解しておくことで、過度に不安を抱え込まずに治療を続けやすくなります。

本記事では、パーキンソン病で使われる主な薬の種類・効果・副作用から、薬が効きにくくなったと感じたときの考え方まで、医師の視点でわかりやすく解説します。

不安を整理しながら、まずは「薬がどんな役割を持つのか」から確認していきましょう。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

パーキンソン病の薬は症状を改善するための治療の中心

パーキンソン病の薬は、脳内で不足したドパミンを補い、運動症状をコントロールするための治療の柱です。

パーキンソン病は、脳の神経細胞がつくり出すドパミンという物質が減少することで、手足の震えや動作の遅さ、筋肉のこわばりといった症状が現れる病気とされています。

この不足したドパミンを補ったり、その働きを助けたりするのが薬物療法であり、現在の治療の基本となっています。

パーキンソン病は50歳以上で発症することが多く、65歳以上では約100人に1人がかかるとされており、決して珍しい病気ではありません
※参照:難病情報センター「パーキンソン病(指定難病6)」

現時点の薬は病気そのものを根本から治すものではなく、症状をコントロールして日常生活を維持することが主な目的です。

だからこそ、薬を正しく続けることが、症状とうまく付き合っていくうえで大切になります。

パーキンソン病で使われる主な薬

パーキンソン病で使われる主な薬は、レボドパ製剤・ドパミンアゴニスト・その他の補助薬の3つに大きく分けられます。

同じパーキンソン病でも、年齢や症状の程度によって選ばれる薬は異なるため、それぞれの特徴を順に見ていきましょう。

レボドパ製剤

レボドパ製剤は、パーキンソン病の薬のなかで最も中心的に使われる薬です。

体内に入ったレボドパが脳内でドパミンに変換されることで、震えや動きにくさといった運動症状の改善が期待できます。

効果を実感しやすいことから、特に高齢で発症した方では、はじめから選ばれることが多い薬とされています。

ただし長く服用を続けるうちに、薬の効き目が一定に保ちにくくなることがあり、その場合は服薬のタイミングや量を調整しながら対応していきます。

ドパミンアゴニスト

ドパミンアゴニストは、ドパミンの代わりに脳の受容体を刺激して働く薬です。

効果はレボドパよりおだやかですが作用が長く続きやすいため、比較的若くして発症した方で先に使われることが多い薬とされています。

レボドパと組み合わせて使われることも少なくありません。

一方で、眠気や急な眠り込み、買い物やギャンブルなどへの衝動が強まる衝動制御障害といった副作用が現れることがあるため、変化に気づいたら早めに主治医へ相談することが大切です。

その他の補助薬

その他の補助薬は、レボドパなどの効果を高めたり、長持ちさせたりする目的で使われます。

代表的なものに、ドパミンの分解を抑えるMAO-B阻害薬やCOMT阻害薬、症状をやわらげるアマンタジンや抗コリン薬などがあります。

これらは単独で使われるよりも、主となる薬を補う形で組み合わせて使われることが一般的です。

薬の種類 主な特徴 使われやすい場面
レボドパ製剤 効果が高く中心的な薬 高齢発症・症状改善を重視したいとき
ドパミンアゴニスト 効果がおだやかで長く続きやすい 若年発症・初期治療など
その他の補助薬 主薬の効果を補助・延長する 効果の変動を補いたいとき

どの薬をどう組み合わせるかは、症状や生活状況に合わせて主治医が判断するため、気になる点は遠慮なく相談してみてください。

薬の効果はいつから現れる?

薬の効果が現れるまでの期間は薬の種類によって異なり、レボドパ製剤は比較的早く実感しやすいとされています。

レボドパは服用を始めて数日から数週間ほどで、動かしやすさの変化を感じる方が多いといわれています。

一方で、ドパミンアゴニストなどは少しずつ量を増やしながら使うため、効果の判定までに数週間かかることもあります。

また、同じ薬でも改善の度合いには個人差があるため、すぐに効果を感じられなくても自己判断で中断しないことが大切です。

なお、レボドパは食事の内容によって効きやすさが左右されることがあり、薬と食べ合わせの注意点については以下の記事で詳しく解説しています。

パーキンソン病の薬の副作用

パーキンソン病の薬の代表的な副作用には、吐き気・眠気・立ちくらみ・幻覚・不随意運動(ジスキネジア)などがあります。

飲み始めに多い吐き気や立ちくらみは、体が薬に慣れることで落ち着いていくことも少なくありません。

長期の服用や量が増えた際には、自分の意思とは関係なく体が動いてしまうジスキネジアや、幻覚といった症状が現れることもあります。

こうした副作用の多くは、薬の量や種類、飲む回数を調整することで対応できるケースが多いとされています。

とくに以下のような症状があるときは、早めに主治医へ相談しましょう。

  • 実際にはないものが見える・聞こえる(幻覚)
  • 体が勝手に動いてしまう(不随意運動)
  • 強い眠気や、急に眠り込んでしまう
  • 買い物・ギャンブルなどの衝動が抑えにくい

副作用は「我慢するもの」ではなく「調整するもの」と考え、つらい症状があっても自己判断で薬をやめず、医師に伝えて一緒に調整していくことが安心につながります。

薬が効かなくなったと感じる理由

薬が効かなくなったと感じる主な理由は、病気の進行に伴うウェアリングオフ現象やオンオフ現象です。

ウェアリングオフ現象とは、薬の効いている時間が次第に短くなり、次の服用前に症状がぶり返してしまう状態をいいます。

オンオフ現象は、服薬のタイミングとは関係なく、薬が効いている状態と効きにくい状態が切り替わるように現れるものです。

これらは薬がまったく効かなくなったわけではなく、病気の段階に応じて起こる変化と考えられています。

多くの場合、服薬の回数やタイミング、薬の組み合わせを調整することで症状の波をやわらげられるとされています。

「効かなくなった」と感じたときも、自分で量を増減させるのではなく、まず主治医に相談することが安全につながります。

薬以外の治療法と再生医療という選択肢

パーキンソン病の治療は薬物療法が中心ですが、薬以外の方法を組み合わせることも重要とされています。

体を動かしやすく保つためのリハビリテーションや運動療法は、薬の効果を生活のなかで活かすうえで大きな役割を果たします。

また症状が進んで薬だけでは調整が難しくなった場合には、脳に電気刺激を与えて症状をやわらげる脳深部刺激療法(DBS)という選択肢が検討されることもあります。

さらに近年では、神経機能の回復を目指す再生医療の研究も進められています。

再生医療とは、人が本来持つ組織を修復する力を活用し、損傷した組織や機能の維持・回復を目指す治療法です。

パーキンソン病の分野では、幹細胞を用いて、減少した神経のはたらきを補うアプローチの研究と臨床が進められています。

ただし再生医療は、これまで解説してきた薬物療法やリハビリ、DBSといった標準治療と並行して検討する、あくまで補完的・将来的な選択肢として位置づけられています。

リペアセルクリニックでは、冷凍せずに培養したフレッシュな自己脂肪由来幹細胞を、1回の治療で最大2億個投与する独自の方針をとっています。

さらに、目的とする細胞へと導く分化誘導の技術にも取り組んでおり、神経領域を含む幅広い相談に対応しています。

>>再生医療の詳しい治療内容についてはこちら

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • パーキンソン病と診断され、薬物療法以外の選択肢を知りたい方
  • 薬の効果が以前より感じにくくなってきた方
  • 手足の震えや動作の遅さが進行し、将来に不安を感じている方
  • ご家族がパーキンソン病で、再生医療の可能性について相談したい方

パーキンソン病に対する再生医療の最新研究や治療法の動向については、以下の記事でも詳しく解説しています。

パーキンソン病領域の再生医療に関心のある方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも情報や症例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/公式LINE 画像

まとめ|薬を正しく続けることが症状管理の基本

パーキンソン病の薬は、不足したドパミンを補い、症状をコントロールしながら日常生活を支えるための中心的な治療です。

診断を受けた直後は「一生薬が必要なのか」と不安になる方も多いですが、薬とうまく付き合うことで、生活の質を保ちながら過ごしている方も多くいらっしゃいます。

大切なのは、効果や副作用に一喜一憂しすぎず、主治医と相談しながら治療を続けていくことです。

治療を前向きに続けるために、以下のポイントを意識してみてください。

  • 決められた時間・量を守って服用する
  • 効果や副作用の変化はメモして主治医に伝える
  • つらい症状があっても自己判断で中断しない
  • リハビリや運動も無理のない範囲で取り入れる

とくに、幻覚や強い眠気、抑えにくい衝動などの副作用が気になるときや、薬の効いている時間が短くなってきたと感じるときは、早めに主治医へ相談しましょう。

病気が進行して薬の調整が難しくなってきた場合でも、リハビリやDBSなど組み合わせられる選択肢があり、状況に応じて治療を見直していくことができます。

長く症状と向き合うなかで不安を感じるのは自然なことですので、ご家族とも共有しながら、一人で抱え込まないことが大切です。

また、神経機能の回復を目指す再生医療の研究も進んでおり、標準治療と並行して検討できる選択肢として注目されています。

薬を正しく続けることを土台にしつつ、ご自身に合った治療の形を主治医と一緒に探していきましょう。

「長引く症状や治療への不安がある」「再生医療という選択肢について知りたい」という方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の公式LINEから無料相談をご利用ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/公式LINE 画像

監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長